米国概要
文書基準: 2026年8月
米国は連邦(federal)と州(state)の二元的な規制体系を持っており、そこに業界別規制(ヘルスケア、防衛・航空宇宙、金融など)が幾重にも重なる構造になっています。連邦機関にクラウドサービスを納入するにはFedRAMP認可が、ヘルスケアデータを扱うにはHIPAA/BAA体系が、防衛・航空宇宙の技術データを扱うにはITAR/EAR輸出管理が、それぞれ個別に適用され、互いに代替されるものではありません。本セクションでは、米国市場を扱うアーキテクトが直面する主要な規制と政策(連邦調達・業界別規制・州プライバシー法・AI政策)を扱います。
扱うトピック
Section titled “扱うトピック”- FedRAMP — 連邦機関のクラウド調達のためのセキュリティ認可制度です。Moderate/High基準、2026年に進行中のFedRAMP 20x改編の現況、GovCloudなどの分離リージョン、CMMC 2.0・DoD SRG Impact Levelを整理します。
- HIPAA/HITECH — ヘルスケアデータ(PHI)保護規制です。BAA(Business Associate Agreement)締結の構造、ベンダー別適用範囲の確認方法、HITRUST CSFとの関係を扱います。
- ITAR/EAR — 防衛・航空宇宙の技術データに関する輸出管理規定です。US Personsアクセス制限がクラウドアーキテクチャに持つ意味と、FedRAMPとの違いを整理します。
- 州プライバシー法 — 連邦包括法が存在しない米国の州別プライバシー規制の地形です。CCPA/CPRAを中心に施行州の状況、共通要件、マルチステート対応アーキテクチャを扱います。
- AI政策とガバナンス — 連邦AI大統領令の流れ、NIST AI RMF、連邦調達におけるAI要件、州別AI法の動向とクラウドAIワークロードへの示唆を整理します。